2016-01-01から1年間の記事一覧
12月30日に28歳になってしまう。恐ろしいことだ。だってロックスターとして死ねなかったことを意味するのだから……しかしカート・コバーンにしてもジム・モリソンにしても、それまでに死後讃えられるだけの伝説と逸話を遺したからこそ歴史に刻印されているわ…
映画『聲の形』を観た。鑑賞後初めに思ったのは、この映画は「差別」や「いじめ」についての映画ではなく、むしろそれらがなぜ起きてしまうのか、ということを問題にしている映画だということだ。結論からいえばそれは「聴こえる/聴こえない」「話せる/話…
11月某日、結局『君の名は。』を観た。以前「金輪際能動的に観ることはないだろう」などと書いたが、そうはならなかったことをお許しいただきたい。ただ「嘘をついた」という感覚もなくて、この記事を書いたときとは状況が変わったというのがある。それはRAD…
映画『planetarian〜星の人〜』を観てきた。Keyとは何か、ということについて、とても示唆深いものを与えてくれる映画だった。 『planetarian』の原作には麻枝准・樋上いたる・折戸伸治、どの名もメインスタッフとしてクレジットされていない。でもKeyの作品…
『君の名は。』評に対する違和感 新海誠監督作品『君の名は。』が話題になっている。学生時代『秒速5センチメートル』の映像表現に衝撃を受け、(同時期に鑑賞した京都アニメーション版『CLANNAD』と合わせて)アニメ表現というものの大いなる可能性に打たれ…
アニメ『Rewrite』のOP/ED映像が第2話より放映されました。 双方非常に個性的な作りの映像になっていますが、OPの絵コンテを担当したのが「URA AC-Promenade」(以下、URA)さん、EDの絵コンテ・演出・作画を担当したのが「江畑諒真」さん。直接的には天衝監…
アニメ『Rewrite』が始まりますね。5年ごしのアニメ化。『リトバス』もびっくりですよ! やはりKey、根強いコンテンツ力というものを感じます。 「麻枝准トリビュート」という本も作った私ですが、『Rewrite』も好きです。麻枝さんはクオリティコントロール…
以下の文章は『サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-』のネタバレ要素を含んでいます。 また、『響け!ユーフォニアム』の一部のキャラクターの性格付けに対してばっさり切っているところがあるので、そういうのがちょっと…な方も回れ右推奨です。 なお、「ギャル…
第22回電撃小説大賞「大賞」を受賞した作品『ただ、それだけでよかったんです』がとても読み応えのある作品で、同時にこれは「ライトノベル」なのかどうなのか? ということでも話題になっているようなので(なんというか、そういう自問自答をしたくなる作風…
以下はサークル「アニメルカ製作委員会」発行の同人誌『反=アニメ批評 2014winter』に寄稿した論文に、加筆・修正を施した上で転載したものとなります(掲載誌の初版が出て一年となりましたので、同誌編集長の高瀬司さんの許可を得て掲載するものです) 記憶…
なんで考えもしなかったのだろう。BUMP OF CHICKENの「紅白歌合戦初出場」は、幕張で行われたロックフェス「COUNTDOWN JAPAN 15/16」会場からの中継だった。これが意味していたのは、紅白歌合戦に「初出場」したのは、実のところ「ロックフェス」というカル…